信のぶ時とき 茂し教諭 自分の好き“を考える、マインドマップを活用した﹁自由創作展﹂◉横浜初等部 多くの一貫教育校で、夏休みの自由研究を発表する場が設けられていますが、横浜初等部では校内で9月の約10日間﹁自由創作展﹂として展示を行っています。夏休みの時間を使い、生徒たち一人一人が自分の興味ある、好きな事に挑戦し、その成果をお互いに鑑賞し合う機会となります。展示内容は図画工作、書道、作曲など芸術に関するものや、理科や体育などに関する研究など多岐にわたります。開校1年目から行っている自由創作展ですが、その初回は一学年108名による、現在と比べるととても小規模なものでした。しかし生徒たちが自由に考えを表現し、熱意のこもった発表だったことが思い出されます。この自由創作展が、単に﹁作った。できた。見て﹂という一方通行の作業で終わりにならず、友達や上級生、下級生たちと関わりを持ってコミュニケーションを楽しむ機会になってほしいと思います。また、数日にわたって展示をすることで、たくさんの意見や感想を聞き、客観的に自分を見つめる機会になることも期待しています。さら”塾 SUMMER 2025NO.327 ④ 自分の成長、研究、創作の足跡を記録げるに、全員の展示終了後、4・5・6年生の作品の中から担当教員が選んだ作品の展示を約1カ月行い、作文集﹃望雲﹄に作者の感想と担当教員の寸評を掲載しています。これらが次年度の作品づくりのヒントや励みになればと考えています。さて横浜初等部では、各自が自由創作展のテーマを選ぶため、まずは﹁マインドマップ﹂を描きます。次に、自分の描いた﹁マインドマップ﹂をもとに、①疑問に思っていることを追究する。②興味を抱いていることを表現する。③好きでたまらないことを見つける。する。という視点から整理していくことで﹁自分の好きな事って、なんだろう?﹂と考えをまとめる時間を経て、最終的にテーマを決めます。そしてテーマに沿った計画を立てたところで夏休みを迎えます。今年度も第13回の自由創作展を9月に控え、各担任のもとで生徒たちそれぞれが早速準備に取り掛かっています。高学年ともなるとすでに自分のテーマを決めていることも多く、頼もしく感じます。24普通部中等部幼稚舎横浜初等部湘南藤沢中等部・高等部高等学校志木高等学校女子高等学校ニューヨーク学院(高等部)クラスの時間などで、お互いの作品解説を交えての鑑賞時間を設定一一貫貫教教育育校校のの広広場場
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