6塾 SPRING 2025NO.326就職活動で試行錯誤していて痛大学入学以来、私の最大のテー公務員試験予備校の勉強をしていましたが、思ったより予備試験の成績が良くなくて少々諦めかけたこともありました。一方で民間企業のインターンシップや説明会などに参加しても、その会社で仕事をする自分がイメージできませんでした。そこでいろいろ考えて、やはり私は﹁困っている人たちに目を配って、より豊かな暮らしやすい公平な社会をつくっていくために公共の仕事がしたい﹂のだとあらためて気付いたのです。すでに3年生の秋頃で少し出遅れたタイミングではありましたが、そこから公務員に絞り込んで就職活動を始めました。国家公務員や裁判所事務員なども考えましたが、人々の生活に密着した多様な仕事ができるなって採用していただくことができました。春からは教育文化に関わる部署に配属される予定です。生出 教育文化の部署なんですね。私は舞台芸術やエンターテインメントの世界を目指しているので、いつかお仕事で関わることがあるかもしれませんね。池田 その際はぜひご一緒したいです。遠回りになるとしても、新しい経験をポジティブに受け止め、さまざまな人との出会いを大切にしながら未来により大きな可能性を求めていきたいと思っています。おそらく入学時から就職活動は始まっていると思います。在学中にどれだけ視野を広げられるかさまざまなことにアンテナを張りながらチャレンジしてみてください。池田 お二人と違って私は﹁やりたいこと﹂﹁好きなこと﹂が見つからないまま就職活動に入りました。たくさん悩みながらとにかく公務員試験対策と並行して気になった民間企業にもアプローチしました。その中でやりたいことが実現できる仕事が公務員であり、東京都での仕事でした。今、振り返ると悩んだ時間は、将来を考えるために必要な時間でした。私のように﹁やりたいこと﹂が最初から見つからないことだってあると思います。あまりネガティブにならずに、自分の判断基準を信じて学生生活を過ごし、就職活動にも取り組んでください。──本日はありがとうございました。4月からの皆さんのご活躍を期待しています。﹁東京都﹂を第一志望に選び、念願か──今春からそれぞれの道を歩む皆さんから新学期を迎える塾生の皆さんに向けて進路のアドバイスやメッセージをお願いします。山田 感したのは﹁正解﹂などどこにもないということ。これは、深く考えなくてもいいということでは決してなく、だからこそ本気で自分の将来を見据え、心から納得するまで考えて、頑張ってみることが必要だと思うのです。研究論文やテスト対策も大変ですが就職活動にも専念するためにアルバイトをやめて、親に借金しながら全力で勉強と就職活動に取り組みました。確かにキツかったですが、大学テニスサークルの活動には顔を出して、息抜きをしていました。塾生の皆さんは就職活動で迷いを感じたら、自分には本当に向き合う﹁覚悟﹂があるのかをあらためて自分に問いかけてみてください。生出 マは﹁視野を広げる﹂こと。だから入学後はあえてミュージカルや舞台以外の学びや経験をするように心がけていました。それは進路を考える際も同じです。固定観念にとらわれず、たとえ
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