塾_326号_春
34/40

笠井賢紀(法学部准教授)、田島英一(総合政策学部教授)編著慶應義塾大学出版会/4950円(2025年1月)Gakken/1760円(2025年2月)伊藤裕(予防医療センター 特任教授)著アカデミアによる従来の「歴史」ではなく、人々と共に作り上げる「パブリック・ヒストリー」。第Ⅰ部においる論点と議論を紹介。第Ⅱ部以降は「パブリック・ヒストリー」の実践について解説している。東日本大震災、ロシアのフォークロア、「語りづらさ」の問題、宗教的経験と「歴史」、まちづくり、四国遍路など一見バラバラなテーマが「パブリック(公、公共性)」という視点で結び合わされ、その向こうに目指すべき共生社会の輪郭が見えてくる。『なぜストレスフルな人がいつまでも若いのか─ストレスを使いこなす!6つの金のメソッド』教職員執筆の新刊慶應義塾この一冊of﹄塾 SPRING 2025NO.326   Monsterstosettlebattlethe◉池田眞朗︵名誉教授︶著﹃ビジネス法務学の誕生﹄慶應義塾大学出版会/3080円︵2024年12月︶◉杉浦淳吉 ︵文学部教授︶ほか著﹃社会心理学│社会を動かすもの・変える力﹄有斐閣/1980円︵2024年12月︶◉中室牧子︵総合政策学部教授︶著﹃科学的根拠︵エビデンス︶で子育て│教育経済学の最前線﹄ダイヤモンド社/1980円︵2024年12月︶◉広本勝也︵名誉教授︶訳﹃道徳的な寓意、およびその他の詩│著者によるオリジナル木版画を添えて﹄鳥影社/1980円︵2025年1月︶◉山本龍彦︵法務研究科教授︶ほか編﹃プラットフォームと国家│How慶應義塾大学出版会/2970円︵2025年1月︶◉岩尾俊兵︵商学部准教授︶著﹃経営教育│人生を変える経営学の道具立て﹄角川新書/990円︵2025年3月︶『パブリック・ヒストリーの実践─オルタナティブで多声的な歴史を紡ぐ』て「パブリック・ヒストリー」に関す﹁ストレス﹂と共に豊かな人生を生きる﹁ストレス﹂という言葉は健康にとってネガティブな意味で使われがちだ。しかし加齢のメカニズムと長寿遺伝子などの研究に取り組んできた著者は、﹁健康長寿を満喫している人は︵中略︶あきらかに、ストレスの多い日々を送っている﹂と書く。﹁ストレスこそが体を若返らせ、﹃変化﹄を促し、新たな挑戦への意欲を掻き立てる力になるのだ。ストレスは、私たちを﹃成長﹄させ、より豊かな人生を送るための原動力と言ってもいい﹂。読み進むほどに今まで抱いていた﹁ストレス﹂への誤解が解かれ、ストレスと共に生きる道筋が見えてくる﹁目からうろこ﹂の一冊である。32(価格は全て税込/編著者の職名は原則として発行当時のもの)慶應義塾に関連した出版物や教職員の新刊著書などを中心に、本に関する情報をお届けします。BOOKWINDOWS

元のページ  ../index.html#34

このブックを見る