塾_327号_夏
7/40

5塾 SUMMER 2025NO.327MEIJIHOSEIK E I O 早稲田大学からの挑戦を受けて 1903(明治 36)年に始まった早慶戦は、応援の過熱ぶりで一時中断されるほど社会現象化したと伝えられています。明治大学を加えた 3 大学によるリーグ戦にやがて法政大学、立教大学、東京大学も参加し、1925(大正 14)年に「東京六大学野球連盟」が誕生しました。以来、毎年春と秋のリーグ戦を通じて、六大学野球は数々のドラマを生み出し、今年 2025 年で 100 周年を迎えました。大学最古のリーグであり、野球界で唯一優勝校に「天皇杯」が授与される東京六大学野球は「伝統」であると同時に、現役学生が活躍する「今」の晴れ舞台でもあります。「大学野球」への情熱を明治神宮野球場(以下、神宮球場)で体感してみましょう。TOKYORIKKIOwaseda1872 (明治5)年 日本に野球が紹介される1888 (明治21)年「三田ベースボール倶楽部」(野球部の前身)結成1892 (明治25)年 慶應義塾体育会野球部 発足(日本最古の大学野球部)1903 (明治36)年 早稲田からの挑戦状を慶應義塾が受け最初の早慶戦開催。以降定例戦になる1906 (明治39)年 応援の過熱により早慶戦が中断される1914 (大正3)年 明治大学野球部の発起により、早・慶・明の三大学リーグ結成1917 (大正6)年 法政大学が参加し四大学リーグになる1921 (大正10)年 立教大学が参加し五大学リーグになる1925 (大正14)年 東京大学が参加し、早慶戦も復活。現在の東京六大学野球リーグになる1926 (大正15)年 明治神宮野球場が完成1943 (昭和18)年 戦争激化で学生野球が中止。出陣学徒への餞として早慶壮行野球試合開催1945 (昭和20)年 10月に六大学 OB 戦、11月に全早慶戦を行い野球復興の先鞭となる1946 (昭和21)年 六大学リーグ戦復活PEN ペンRE CORD東京六大学野球での野球部の記録HISTORY東京六大学野球 年表こんな記録も!優勝回数 40 回(六大学中 4位)通算最多本塁打 23本 高橋由伸君(1994~1997年)連続試合本塁打 5試合 岩見雅紀君(2017年秋)連続試合安打 22試合 山村泰弘君(1949年秋~1950年春)シーズン最多安打 30本 山村泰弘君(1949年秋)シーズン最多打点 22打点 青島健太君(1979年秋)完全試合 渡辺泰輔君(1964年春 対立教大学1-0)最長試合時間 4時間48分(1967年春 慶法戦、2-2 15回引分け)

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る