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[プレスリリース]
肥大型心筋症iPS細胞の作製、病気を悪化させる因子の同定に成功
-iPS細胞を用いた肥大型心筋症の創薬開発に期待-

研究医療
2014/11/12  慶應義塾大学医学部

肥大型心筋症は筋原線維を構成する遺伝子の変異によって起こる頻度の高い遺伝性疾患(有症状者は平成11 年の厚労省調査では全国推計21900人、人口10万人あたり17.3人、心エコー検査では10万人あたり400人)ですが、特異的治療方法は無く、開発が待ち望まれていました。慶應義塾大学医学部の湯浅慎介専任講師、福田恵一教授、田中敦史(大学院医学研究科博士課程)らの研究グループは、3名の肥大型心筋症患者からiPS細胞(induced pluripotent stem cell:人工多能性幹細胞)を作製し、病気を悪化させる因子の同定に成功しました。今後の治療薬の開発につながる研究結果であると期待されます。

研究グループでは、まず肥大型心筋症のiPS細胞から心筋細胞を作製し、この病気の患者由来の心筋細胞に筋原線維の配列の乱れが存在することを見出しました。さらに病気を悪化させる因子を探索した結果、エンドセリン-1というホルモンが筋原線維の配列の乱れを大きく増加させることを発見しました。筋原線維の配列の乱れを有する心筋細胞は、収縮・拡張においても乱れを生じ、病気の原因となる可能性が考えられました。一方でエンドセリン-1は心筋細胞にあるエンドセリン受容体を介して心筋細胞に働きかけていることが知られています。そこで、エンドセリン受容体拮抗薬を投与すると、心筋細胞の筋原線維の配列の乱れが改善し、さらに収縮の乱れが改善することを発見しました。これより、肥大型心筋症患者においては、生まれつき心筋細胞筋原線維の配列の乱れが僅かに存在しており、エンドセリン-1の影響により増悪していくことが想定されます。エンドセリン受容体拮抗薬は既に肺動脈性肺高血圧症という疾患の治療に用いられている薬剤で、人体への投与の安全性が知られている薬です。今後は、実際にこの薬剤が肥大型心筋症の治療薬になるか検討する必要がありますが、有効な特異的治療方法となることが期待されます。

本研究成果は、2014年11月11日(米国東部時間)のJournal of American Heart Association オンライン版に公開されます。

プレスリリース全文は、以下をご覧ください。

プレスリリース(PDF)

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