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[プレスリリース]
ES細胞・iPS細胞から心筋細胞の大量精製に成功
Cell Stem Cell 誌に掲載 -心臓の再生医療の実現化に向けて道-

研究医療
2012/11/16  慶應義塾大学医学部

心筋梗塞、拡張型心筋症などが重症化すると数億個もの心筋細胞が失われてしまいますが、ヒトを含む哺乳類は失われた心筋細胞を元に戻す自己再生能力を持っていません。胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)は、神経細胞や心筋細胞など、理論的に体を構成するすべての細胞種へと分化できる多能性を持つことから、体外で作製した治療細胞を体内に移入することによる「再生医療」への応用が期待されています。しかし、すべての未分化幹細胞に対して分化を開始させ、目的とする細胞種だけに分化誘導することが困難であるため、実際にヒト多能性幹細胞を治療に応用するには、(1)多種類の細胞から目的とする細胞だけを選別すること、(2)失われた心筋細胞と同じ量の治療細胞を得ること、という「質」と「量」という2つの大きな問題を解決する必要がありました。

今回、慶應義塾大学医学部の福田恵一教授と遠山周吾(大学院医学研究科博士課程)およびアスビオファーマ株式会社の服部文幸主任研究員らの研究グループは、慶應義塾大学医学部の末松誠教授らのグループとの共同研究により、未分化幹細胞を含む心筋以外の細胞と、心筋細胞の代謝の違いを明らかにしました。その違いを元に、培養液から全ての細胞の生存に必須とされるグルコース(ブドウ糖)を除去し、この代替物として心筋細胞だけが効率よく利用することのできる乳酸を添加する工夫をしました。その結果、ヒトES細胞やiPS細胞のような多能性幹細胞を分化誘導させた細胞集団に対して、心筋細胞以外の全ての細胞を死滅させ、心筋細胞だけを生きたまま選別する方法を確立することに成功しました。この方法は、腫瘍化の原因である残存未分化幹細胞の除去能力に極めて優れており、細胞移植により腫瘍が発生するリスクの低減に大きな効果を期待できます。
今回の成果は、安全性の高い心筋細胞を大量に入手するという大きな課題に対し、非常に有用な方法を確立した重要な知見であると考えられます。
本研究成果は米科学誌「Cell Stem Cell」に掲載されます。なお、本研究は、文部科学省「科学技術戦略推進費」、「再生医療の実現化ハイウェイ」等の助成によって行われました。

プレスリリース全文は、以下をご覧ください。

プレスリリース(PDF)

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