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[プレスリリース]
皮膚の細胞から2週間で神経幹細胞を作成することに成功-脊椎損傷など患者本人の神経幹細胞を使用した再生医療に期待-
2012/03/28 慶應義塾大学医学部
神経幹細胞は、脊髄損傷などの神経を損傷した動物モデルへの移植で症状改善を示すことがわかっています。近年のiPS細胞の発見から、患者さん本人から自己の神経幹細胞を誘導できる可能性が期待されていますが、iPS細胞を経て神経幹細胞を得るのに、半年以上の培養期間を要することが大きな問題となっていました。
今回、慶應義塾大学医学部生理学教室の赤松和土(あかまつわど)講師、岡野栄之教授らの研究グループは、マウスおよびヒトの線維芽細胞にiPS細胞を作る4つの因子(Oct4, Sox2, Klf4, cMyc)を導入したのち、iPS細胞を作らずに神経幹細胞を誘導する培養条件で培養を行ったところ、約2週間で神経幹細胞を作成することに成功しました。この神経幹細胞(diNSC :directly induced neural stem cell)は、iPS細胞やES細胞から誘導した神経幹細胞に比べて極めて速いスピードで分化成熟するため、培養条件を工夫することにより、分化しにくく腫瘍のもとになる細胞と区別して培養することが可能になります。この方法によってヒトにおいても約2週間で線維芽細胞から神経幹細胞を誘導することが可能になりました。今後安全性をさらに検討したうえで、迅速な細胞移植を必要とする脊髄損傷などの急性神経損傷や筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの急速に進行する神経変性疾患に対する細胞移植治療に応用することが期待されます。
プレスリリース全文は、以下をご覧ください。
今回、慶應義塾大学医学部生理学教室の赤松和土(あかまつわど)講師、岡野栄之教授らの研究グループは、マウスおよびヒトの線維芽細胞にiPS細胞を作る4つの因子(Oct4, Sox2, Klf4, cMyc)を導入したのち、iPS細胞を作らずに神経幹細胞を誘導する培養条件で培養を行ったところ、約2週間で神経幹細胞を作成することに成功しました。この神経幹細胞(diNSC :directly induced neural stem cell)は、iPS細胞やES細胞から誘導した神経幹細胞に比べて極めて速いスピードで分化成熟するため、培養条件を工夫することにより、分化しにくく腫瘍のもとになる細胞と区別して培養することが可能になります。この方法によってヒトにおいても約2週間で線維芽細胞から神経幹細胞を誘導することが可能になりました。今後安全性をさらに検討したうえで、迅速な細胞移植を必要とする脊髄損傷などの急性神経損傷や筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの急速に進行する神経変性疾患に対する細胞移植治療に応用することが期待されます。
プレスリリース全文は、以下をご覧ください。























