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[半学半教] 頭は梳(と)かすのではなく考えるためにある(商学部教授 清水聰)

2013/01/21 「塾」2013年WINTER(No.277)掲載
※職名等は掲載時のものです。

研究分野:消費者行動論。学生数:4年19名、3年20名、男女比はほぼ半々。
マーケティング戦略を、その対象である消費者の行動から説明しようとしています。

清水 聰(しみず あきら)商学部教授

研究会の皆さん
小学校以来、与えられた課題を決まったやり方で早く正確にこなせばOK、という成功体験をずっと積んできた学生たちは、「自分たちで問題点を見つけて、考えて解く」というゼミでの勉強スタイルに、当初は非常に戸惑うようだ。それはまるで、カーナビに目的地を入力し、何も考えずにその通りに事故を起こさず今まで運転してきた優良ドライバーに、地図を渡して「さぁ目的地に行ってごらん」と言っているのと同じで、なるほど、それなら運転できないなぁと思ってしまう。タイトルの言葉は、そんな彼らによく言う言葉だ。

ただ、そんな彼らも課題を何回かこなしていくと、自然に自分たちで問題を見つけ、考え、解決する方法を探し出してくるから流石だ。回を重ねるごとにアウトプットの質が上がるだけではなく、他のグループとの競争を意識したプレゼンになってくるのも面白い。問題解決方法が見つかり、ライバルに負けたくない気持ちが出てくると、ゼミでの活動が「やらされている感」から「やっている感」に変化し、彼らのモノを考える力やソリューション能力が飛躍的に伸びていくのが実感できる。ゼミの説明会で、「忙しいけれどエグくはないゼミ」と彼らが堂々と説明してくれる原因は、どうもそこにありそうだ。

以上のように私のゼミではグループワーク中心でワイワイガヤガヤと活動しているが、活動の過程で、私が全く知らない面白い文献や、分析に役に立つフリーソフトを探してくるなど、驚かされることも多い。彼らの手前、「あ、よく探してきたね」などと言って平静を装ってはいるが、「こいつらなかなかやるじゃないか」と思うこともしばしばで、まさに「半学半教」を実感させられる。ちょっと悔しいけれど、ちょっとうれしい瞬間である。

毎年、12月初めに開催される他大学との討論会に向けての研究が、ゼミ活動の大きなイベントになる。活動を通して、一生つきあえる関係を築いてほしいと願っている。

「買い物行動のメカニズム」を解明する

安仲 健太(あんなか けんた)君
商学部3年
「消費者はどのようにモノを選択し、購買するのか」。普段何気なく行う買い物ですが、その裏で私たちはどんなことを考えているのでしょうか。清水聰研究会はこのメカニズムを解明すべく、マーケティング分野の中でも特に消費者行動論について学んでいます。研究活動はなかなか一筋縄ではいきませんが、その分マーケティングの知見はもちろんのこと、論理的思考力や説明力など、実社会でも役立つであろう力が身についてきている実感があります。また、企業のマーケティング関係職の方が講演してくださる機会もあり、実務での活用例を間近に感じることもできます。そして何より、ゼミ員と共に楽しみながらお互い支えつつ研究していける、そんな素晴らしい環境がこの研究会には整っています。
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