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[半学半教] アフリカを学ぶ アフリカから学ぶ(法学部教授 井上一明)

2012/11/12 「塾」2012年AUTUMN(No.276)掲載
※職名等は掲載時のものです。

本研究会はアフリカと同じように多様性に満ちた研究会であり、個性あふれるゼミ生によって構成されています。そして毎年、少なからぬ数のゼミ生がアフリカの大地を訪れています。

井上 一明(いのうえ かずあき)法学部政治学科教授

研究会の皆さん
近年、わが国においてもアフリカについてマスメディアを通じて紹介されるケースが増えてきました。しかしながら一般的な日本人がアフリカに対して抱いているイメージは、次の3点に集約されるのではないでしょうか。つまり、赤道を挟んで南北に広がるという地理的な位置による「暑い地域」、かつては「文明・文化が存在しない」、そして現在では「貧困、飢餓、内戦」といった否定的な意味での「暗黒大陸」、そしてテレビでよく放映される「野生の王国」、というイメージです。しかしこうしたイメージは、アフリカのごく一面しか捉えていません。

アフリカと一口に言っても、この大陸は面積で日本の80倍、人口は約10億人と推定されています。また気候も多様であり高温多湿の地域もあれば夏でも凌(しの)ぎやすい高原気候区も存在します。そして国際連合の加盟国の4分の1以上の54カ国が存在し、約1500の言葉がここに暮らす人々のあいだで話されています。このようにアフリカは多様性に富んだ大陸です。その一方で人々に生活苦をもたらす紛争そして貧困などが広く見られる地域でもあります。私たちの研究会は、こうした問題を隣接諸科学の知識を踏まえながら政治学の観点から自分たちなりに考え、そして自分たちなりの解答や解決策を一緒に考えてみよう、という研究会です。

アフリカ大陸の多様性を反映したかのように、ゼミ生も個性にあふれ多様性に満ちています。本年度は、4年生11名のうち2名がオランダそしてトルコへの留学から6月に帰国、また3年生13名のうち9月から2名がアメリカ、1名が中国へ留学、そして毎年少なからぬ数のゼミ生がアフリカの大地を踏破、といったことにもこの研究会の性格が示されているように思えます。

アフリカに私たちの考えを押しつけるのではなく、まずはアフリカから学びそのうえでアフリカに何をすることができるのか、という難問に私たちは毎回頭を悩ませています。

井上ゼミに愚問はない

井上 華(いのうえ はな)君
法学部政治学科4年
私たち井上ゼミではアフリカ諸国に関する文献や記事の輪読を通し、政治を中心に開発援助、文化人類学的な事柄まで幅広いテーマについてディスカッションを行っています。一口に「アフリカ」と言ってもそこにある課題は非常に多様で、毎回自分の視野の狭さを痛感しています。
初回のゼミで先生がおっしゃった、「井上ゼミに愚問は存在しない」という言葉がとても印象的でした。その言葉通り、先生は私たちのどんな些細な疑問にも耳を傾け、議論を見守ってくださいます。そんな先生と先輩、同期、後輩と一緒に、サバンナで暮らす動物のごとくのびのびと学べることを本当にうれしく思っています。
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