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[半学半教] 地域から世界を読む 地域研究とアカデミック・ディシプリンの対話と融合を目指して(総合政策学部准教授 廣瀬陽子)

2012/08/20 「塾」2012年SUMMER(No.275)掲載
※職名等は掲載時のものです。

2年生3名、3年生6名、4年生10名で、世界各地の地域研究を通じて国際政治を読み解き、アカデミック・ディシプリンとの対話と融合を模索する。

廣瀬 陽子(ひろせ ようこ)総合政策学部准教授

研究会の皆さん
冷戦終結後、冷戦中に容易に行かれなかった地域でも調査が可能となったこと、イデオロギー・バイアスが減少したことなどにより、真の地域研究が可能となり、学界においても地域研究が盛んになっている。しかし、地域研究は学界の中でいまだ浮いている感がある。なぜなら、地域研究者は「自らの地域の特殊性」を主張し、一方的な情報発信に終始する傾向が強いからだ。確かに、ある地域を詳細に研究すればするほど、その地域の特殊性が際立つため、そのような傾向が強まるのは当然ともいえる。だが、それでは地域研究者の自己満足に終わり、学界における研究の発展は望めない。

そこで、本研究会では地域研究とアカデミック・ディシプリンの対話と融合を模索していくことを目的として、地域研究をより広いアカデミックな文脈に応用できるような研究を行っている。地域研究を特定地域の課題の検討だけで完結させず、それをもっと広い学術的な文脈で生かせるようにし、他地域の専門家や理論研究者などとの対話を可能にして、学術的な貢献をすることを目指している。

履修生の研究対象の地域やテーマは多岐にわたり、さまざまな地域・テーマの地域研究の対話を進めており、毎週2コマの研究会と合宿で、各学生の個人研究発表、毎学期異なるテーマと地域で行う「地域の比較研究」のグループ研究と発表、輪読を行っている。

研究会には、大学院生や卒業生も参加してくれており、毎回、内容の濃い議論が繰り返されている。研究会メンバーはグループ研究や夏・冬の合宿を通じて親睦を深めており、また、OB・OGの結束も固く、2002〜05年の総合政策学部・有期専任講師時代に開講していた研究会のOB・OGと現役メンバーの合同の会合なども行っている。研究会が、学問を究める場となるだけでなく、人生にとって大切な人間関係を築く場となることを切に願いつつ、私も日々学生と共に学びを深めている。

多様な世界を多様な視点から

澤田 寛人(さわだ ひろと)君
総合政策学部4年
廣瀬研究会を端的に表わすならば、「多様性」という言葉がぴったりです。廣瀬先生のご専門は(とりわけコーカサス地域をめぐる)国際政治ですが、私たち学生は(それを気にせず……)文字通りさまざまな領域/地域に関心を持っています。アジアやアフリカの諸国/諸地域を研究対象にする人もいれば、社会学やネットワーク分析など、他のディシプリンの知見を巧みに取り入れる学生もいます。また、学びの場のみならず、飲み会でも、それはそれは多様な光景が広がることもしばしば……先生も私たちの(主に知的な……)多様性を快く受け入れてくださり、先生と学生の間で、絶えず良い化学反応が起きています。多様な世界を学ぶには、この上ない環境であると言えるでしょう。
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