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[半学半教] プロセスを学ぶプロセス(法学部法律学科専任講師 工藤敏隆)

2012/04/10 「塾」2012年SPRING(No.274)掲載
※職名等は掲載当時のものです。

民事訴訟法を題材に、話し書く法的思考力を和気あいあいと鍛えています。2010年に開講し、この3月に初めての卒業生を輩出しました。

工藤 敏隆(くどう としたか)法学部法律学科専任講師

研究会の皆さん
民事訴訟の役割を平易な言葉で述べるとすれば、「揉め事の解決」であり、その舞台は「お役所」である裁判所です。このように聞いただけで、近寄り難さを感じる方がいるかもしれません。同じ訴訟でも、刑事訴訟は、重大事件の公判の経過が詳細に報道されており、具体的な手続きを比較的イメージしやすいと思われます。他方で、民事訴訟に関する報道の多くは、最初と最後(訴えの提起と判決言い渡し)に著しく偏っていますし、刑事訴訟よりも書面の比重が大きいことも手伝い、公開法廷で行われているにもかかわらず、当事者以外にはブラック・ボックスの様相を呈しています。

そのように謎めいた(?)民事訴訟ですが、市民社会の権利や法秩序の実現を支える無形のインフラともいえるものであり、民事訴訟法が主要六法の一角を占めていることは伊達ではありません。実際の民事訴訟事件は、多国籍企業間の特許侵害訴訟から、痴情がもつれた慰謝料請求訴訟まで多種多様であり、証拠と法に基づく知的論争の一面を持ちつつも、悲喜こもごもの人間ドラマにあふれています。当研究会は、そのような民事訴訟のプロセスを規律する民事訴訟法を研究対象としています。

いわゆる「リーガル・マインド」は、常識的な結論を導くバランス感覚もさることながら、そこに至るまでの破綻のない論理の組み立てこそが要諦といえるでしょう。私はゼミ生に対し、「わかりません」と言って簡単にあきらめず、間違ってもよいから何かを発言するよう常日頃から促しています。最初は全く見当違いの答えであっても、他のゼミ生や担当教員の指摘を受けながら修正を図り、徐々に「当たらずと雖も遠からず」にまで漕ぎ着け、最終的に自分も他者も納得できる理由と結論に至るプロセスを大切にしています。担当教員である私も、しばしばゼミ生から果敢な挑戦を受け、法的論争の醍醐味を味わっています。

少人数だからこそできること

両角 駿(もろずみ しゅん)
法学部政治学科4年
当研究会では、民事訴訟法についての理解を深めるべく、3年生は、先生に作っていただいた事例問題の検討を行っています。4年生は、各自が選んだテーマについて卒業論文の作成を行います。
工藤研究会は、3期目ということで歴史が浅く、3・4年生を合わせても11名(2011年度)と他の研究会に比べ少人数ですが、それだけ先生や仲間との関係が密であることはもちろん、研究会では一人一人の発言する機会も驚くほど多く、議論も活発に行われます。私たちのどのような質問に対しても、先生が実務法曹として経験されてきたことを含めて親身に答えてくださるので、実際に法律がどのように社会で活用されているのかを知ることができます。
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