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[半学半教] 人はパンのみにて生くるにあらず─豊かな心の営みに向けて─(総合政策学部准教授 森さち子)

2012/03/13 「塾」2012年WINTER(No.273)掲載
※職名等は掲載当時のものです。

「『高齢者と共に』を考える」研究会に集うのは“心と心をつなぐ” ことに、限りない関心を抱く総合政策学部・環境情報学部の2年生から4年生

森 さち子(もり さちこ)総合政策学部准教授

研究会の皆さん
SFCは、さまざまな研究者が息づく坩堝(るつぼ)と言えましょう。その大きなキャパシティの中で、私は一人の教員として“とらわれのない自由な感覚”を味わっています。そしてSFC生は、まさにその“自由さ”を実感し謳歌していると思います。
臨床心理、精神分析の領域をバックグラウンドにもつ私は、「一人一人の心の中の動き」、さらに「人と人との心の関わり合い」を探究しています。そして繊細な心の交流が織りなす臨床世界を大切にしながら、その経験をキャンパスの中で、さらに地域活動に生かし、学生との時間を過ごしています。

森研究会は、二つあります。その一つ、「子どもの発達を考える」研究会は、環境情報学部教授 濱田庸子先生と合同で行っており、本誌2011年春号に詳しく紹介されています。もう一つは、2009年に始めた「『高齢者と共に』を考える」研究会です。この二つの研究会がテーマとするのは、端的に言えば、人生の“はじまり”と“終焉”です。赤ちゃんの世界と老いの世界は、どちらも言葉を超えた交流がもっとも大きな意味をもつと思われるライフステージです。そしてそこに生起する心のありようを研究する主体が、思春期を卒業したばかりの“青年”であるということに、私は深い関心を抱いています。
赤ちゃんのその小さな口から、はじめて“言葉”が生まれる瞬間に立ち会い、感動を覚える学生。
かたや死に向かって“今、そしてこれから”をいかに生き、どのように人生の幕を閉じるかをめぐって真剣に考える学生。
彼らと共に語り合う研究会は、塾生だった頃、ライチウス会というボランティアサークルや人間科学専攻の仲間と議論した、かつての自分自身の体験を重ね合わせつつ、“生”の本質に触れる時間です。
人は物質的に豊かになっても、それだけで心は満たされることはない、心と心のつながりこそ大切であるということを暗黙の知とし、それぞれの研究テーマに取り組む学生に大きな期待を寄せる日々です。

相互に高め合うつながりを求めて

浅野 祥(あさの しょう)
総合政策学部4年
人と人のつながりとは、今も昔も変わらない数少ないものの一つといえると思います。そんな人のつながりの中でも、私たちは高齢者とのつながりを考えています。それぞれが各々の観点から問題意識を持ち、日々研究に励んでいます。
私たちの研究対象は“人” に関わることですから、もちろん答えのある世界の話ではありません。そこではやはり、人同士のディスカッションが必要不可欠なものであり、毎回人間味あふれるディスカッションにより充実した時間を共有するとともに、互いを高め合う良い関係のもと研究を進めることができています。このような素晴らしい仲間や森先生のもと、自分の目標に向かって高いレベルで研究できる環境に感謝しています。
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