メインカラムの始まり
[半学半教] 赤ちゃんから大人までこころの問題を考える(環境情報学部教授 濱田庸子)
2011/06/13 「塾」2011年SPRING(No.270)掲載
※職名等は掲載当時のものです。
家族との関係の中で赤ちゃんの「こころ」がどのようにはぐくまれるかを学び、赤ちゃんから大人に至るまでの現代のさまざまなこころの問題を考える。
家族との関係の中で赤ちゃんの「こころ」がどのようにはぐくまれるかを学び、赤ちゃんから大人に至るまでの現代のさまざまなこころの問題を考える。
濱田 庸子(はまだ ようこ)環境情報学部教授
私は精神医学の研修と並行して、故小此木啓吾先生のもとで精神分析的精神療法を勉強しました。そして長男を出産する前に、小此木先生から勧められて勉強を始めた乳幼児精神保健の研究が、今の中心テーマになっています。濱田研究室は、子どもの精神発達とメンタルヘルスの二つの研究会を行っています。
子どもの精神発達の研究会は、2009年度から森さち子先生も加わって、精神分析的発達理論に基づき、家庭訪問による母子関係の観察とその報告、および討論を行っています。学生2、3人がグループを作り、一つの家庭を継続的に訪問しています。研究会全体では7、8家族の報告を聞くことができ、発達の普遍性と同時にそれぞれの母子のユニークさを知ることができます。赤ちゃんが非言語的な情緒交流から次第に言葉を話せるようになっていくプロセスを実際に観察する体験は、教科書で「文字」を通して学ぶだけではわからないことを、たくさん教えてくれます。この体験は、人間関係の理解に幅広く役立ちます。
もう一つのメンタルヘルスの研究会では、大学生に見られるメンタルヘルスの問題について、各自がテーマを決めて勉強し、プレゼンをしています。私は特に自分自身の中で問題意識を高めテーマを設定するプロセスが重要と考えています。大学生は心理社会的モラトリアムにいる年代です。時には自分自身の未解決な課題に直面し苦しむこともありますが、研究会内で仲間との議論などを通して少しずつ乗り越え、さらにはそれを職業選択につなげることもあります。研究会はそのような「場」を提供できるように心がけています。
会社員、公務員、消防士、写真家、中学の先生など卒業生の進路はさまざまで、臨床心理士になってSFC心身ウェルネスセンターで学生相談のカウンセラーを務めているOBもいます。
子どもの精神発達の研究会は、2009年度から森さち子先生も加わって、精神分析的発達理論に基づき、家庭訪問による母子関係の観察とその報告、および討論を行っています。学生2、3人がグループを作り、一つの家庭を継続的に訪問しています。研究会全体では7、8家族の報告を聞くことができ、発達の普遍性と同時にそれぞれの母子のユニークさを知ることができます。赤ちゃんが非言語的な情緒交流から次第に言葉を話せるようになっていくプロセスを実際に観察する体験は、教科書で「文字」を通して学ぶだけではわからないことを、たくさん教えてくれます。この体験は、人間関係の理解に幅広く役立ちます。
もう一つのメンタルヘルスの研究会では、大学生に見られるメンタルヘルスの問題について、各自がテーマを決めて勉強し、プレゼンをしています。私は特に自分自身の中で問題意識を高めテーマを設定するプロセスが重要と考えています。大学生は心理社会的モラトリアムにいる年代です。時には自分自身の未解決な課題に直面し苦しむこともありますが、研究会内で仲間との議論などを通して少しずつ乗り越え、さらにはそれを職業選択につなげることもあります。研究会はそのような「場」を提供できるように心がけています。
会社員、公務員、消防士、写真家、中学の先生など卒業生の進路はさまざまで、臨床心理士になってSFC心身ウェルネスセンターで学生相談のカウンセラーを務めているOBもいます。
世代を超えたメンタルヘルス
柳田 舞(やなぎだ まい)
環境情報学部4年
環境情報学部4年
濱田庸子先生のメンタルヘルスのゼミは、個人で自由な研究をしています。毎週行う経過発表では「幸福論」「強迫性障害」等といったさまざまなテーマが取り上げられて、毎回新しい発見があります。特にテーマに縛られることもなく、先生や学生同士のやりとりを通して独自の研究を創り上げていきます。
濱田先生と森さち子先生の合同研究会では、乳幼児の発達論の研究を家庭訪問という方法に沿って進めていきます。毎週授業では赤ちゃんの成長過程をビデオ映像を通して分析しています。この時に先生方は必要に応じてアドバイスをくださいますが、主に学生が壇上に立ち授業を進めていきます。訪問で実際に目で見るのは、乳幼児の成長を見る上でとても貴重な体験です。親子関係もさまざまで、学生同士でも意見が違ったりするのも面白く、この研究会の魅力です。
濱田先生と森さち子先生の合同研究会では、乳幼児の発達論の研究を家庭訪問という方法に沿って進めていきます。毎週授業では赤ちゃんの成長過程をビデオ映像を通して分析しています。この時に先生方は必要に応じてアドバイスをくださいますが、主に学生が壇上に立ち授業を進めていきます。訪問で実際に目で見るのは、乳幼児の成長を見る上でとても貴重な体験です。親子関係もさまざまで、学生同士でも意見が違ったりするのも面白く、この研究会の魅力です。
























