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[半学半教] 慢性期 ・終末期病患者の患者教育・情報リテラシーとスピリチュアルケア(看護医療学部教授 加藤眞三)

2011/03/01 「塾」2011年WINTER(No.269)掲載
※職名等は掲載当時のものです。

患者教育、患者のための情報リテラシー、スピリチュアルケアのわが国での普及を目指しての研究と運動をしています。
私以外にプロジェクトの4年生が10人の構成です。

加藤 眞三(かとう しんぞう) 看護医療学部教授

研究会の皆さん
5年前に医学部より看護医療学部へ異動しました。それまで、大学病院で消化器内科の臨床に従事し、肝臓病、特にアルコール性肝障害が研究テーマでしたが、看護医療学部では慢性病態学と終末期病態学の担当となりました。本学部は看護と医療ケアを教育・研究するために作られた新しい学部です。今までの専門分化した臓器別の医学でなく、医療を慢性期、終末期という観点からみなおすことにしました。慢性病での患者教育と医療情報リテラシーを、そして慢性期・終末期でのスピリチュアルケアを研究テーマにしました。

第4学年のプロジェクト学生を募集したところ、1年目に入ってきた学生のやる気と馬力と能力に驚かされました。「これ読んできて」と手渡した英語の論文を、翌週には全文翻訳してきたのです。次の春にはその学生は1年間の研究成果をまとめて学会で発表することができました。その後の学生にも、学会発表できるような研究をと叱咤激励し計3件の学会発表をしました。一人の学生は自分の活動をエッセイとしてまとめ、看護教育の雑誌で入選しました。また、患者教育の資料を準備し、臨床の場で実際にプレゼンテーションした学生もいます。

学生には自分自身で研究テーマを探すことの大切さを強調しています。手取り足取りの与えられる教育を期待するのではなく、自分で興味のあることを見つけ、資料や情報を集め、考え、工夫しながら研究計画を立て、それを論文にまとめたり、発表したりする過程を学ぶと同時に、勉学すること、研究することの楽しさを知ってほしいと思います。そして、卒業後にもここで学んだことをずっと自分のテーマとして考え続けてもらいたいと思います。これも優秀な学生の集まる慶應義塾だからこそ許される教育だろうと考え、私は慶應義塾大学の教員としての幸せを感じています。

心の痛みから逃げないために

堀之内 英美子(ほりのうち えみこ)
看護医療学部4年
「なんで自分はこんな病気になっちゃったんだろう。自分の人生はなんだったんだろう」。当プロジェクトの研究テーマ、スピリチュアルペインの一例です。このような心の痛みを患者さんに訴えられたら、あなたならどのように対応しますか?難しいです。しかし医療従事者である以上、逃げてはいけない課題だと思っています。プロジェクトはスピリチュアルペインとそのケアがどのようなものか、本を読んだり、患者さんの自助会やスピリチュアルケアワーカーの集まりに参加したりして学ぶところから始まります。そしてそれぞれが興味をもった分野の研究に進みます。日本でスピリチュアルケアの担い手になるのは?ケアを広めるためには?日本人に適したケアの方法は?課題は山積み。この分野が少しでも日本で広まるよう加藤プロジェクト学生10名、先生と共に奮闘中です!
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