メインカラムの始まり
[半学半教] わかりませんと言ってはならない。理論を自分の頭で考える(経済学部教授 グレーヴァ香子)
2011/01/31 「塾」2011年WINTER(No.269)掲載
※職名等は掲載当時のものです。
ミクロ経済学とゲーム理論を学ぶ、各学年6~10名程度の小さいゼミです。
自分だけでなく他者の利害を考えて結論を出す、というゲーム理論は人生でも大切な教訓になると思います。
ミクロ経済学とゲーム理論を学ぶ、各学年6~10名程度の小さいゼミです。
自分だけでなく他者の利害を考えて結論を出す、というゲーム理論は人生でも大切な教訓になると思います。
グレーヴァ 香子(たかこ) 経済学部教授
私の研究はゲーム理論の根幹的な問題が多いので、そのものを学部生といっしょにやることはできません。その代わり、いわゆる「教科書」に書いてある理論であっても完成しているわけではなく、学生でもちょっと深く考えれば突っ込み所はあることを教えています。通常の講義ではまったく受け身で理解するしかないのに対し、ゼミでは自分から「これはなぜですか」「他の場合はありますか」などとテキストにすら疑問を呈することが許されています。
また、当ゼミでは「わかりませんと言ってはならない」というルールがあります。受験勉強の影響で、「ちょっと考えてわからないところは飛ばす」ことを無意識のうちにしてしまう人は多いです。しかし、社会に出たらそのような考え方ではやっていけません。人生も学問も細かいことの積み重ねでできていますから、一つ一つを確実に理解してこそ先に進んでいけるのです。「わからない」と思考を止めてしまうのでなく、まずは自分なりの理解をし、それを周囲の協力でより正しいものにする過程を繰り返します。
4年生になったら、他人が書いた文献の論理を追うだけでなく自分なりの疑問とその問題の構造を考えさせます。それが卒論につながります。問題はどんなものでもよく、これまでの卒論も、駅前と郊外のパチンコ屋は客寄せ戦略が異なるとか、競馬はギャンブルなのかエンターテイメントなのかなど、本人が興味のある問題について自分なりの論理で原因と結果を考えているものがよかったです。
卒業生の進路は、(卒論とは関わりなく)金融機関、メーカー、商社、IT産業、公務員、公認会計士など様々です。教員は論理を徹底指導したつもりなのに、卒業生にいつも感謝されるのは、威圧面接にも動じない精神力とプレゼン能力の向上です。
また、当ゼミでは「わかりませんと言ってはならない」というルールがあります。受験勉強の影響で、「ちょっと考えてわからないところは飛ばす」ことを無意識のうちにしてしまう人は多いです。しかし、社会に出たらそのような考え方ではやっていけません。人生も学問も細かいことの積み重ねでできていますから、一つ一つを確実に理解してこそ先に進んでいけるのです。「わからない」と思考を止めてしまうのでなく、まずは自分なりの理解をし、それを周囲の協力でより正しいものにする過程を繰り返します。
4年生になったら、他人が書いた文献の論理を追うだけでなく自分なりの疑問とその問題の構造を考えさせます。それが卒論につながります。問題はどんなものでもよく、これまでの卒論も、駅前と郊外のパチンコ屋は客寄せ戦略が異なるとか、競馬はギャンブルなのかエンターテイメントなのかなど、本人が興味のある問題について自分なりの論理で原因と結果を考えているものがよかったです。
卒業生の進路は、(卒論とは関わりなく)金融機関、メーカー、商社、IT産業、公務員、公認会計士など様々です。教員は論理を徹底指導したつもりなのに、卒業生にいつも感謝されるのは、威圧面接にも動じない精神力とプレゼン能力の向上です。
真剣勝負
北畑 郁雄(きたばた いくお)
経済学部4年
経済学部4年
私たちグレーヴァ研究会では、ゲーム理論、ミクロ経済学の英語文献をもとにプレゼンテーション主体でゼミを進行します。ゼミでは普段は自由闊達な雰囲気ですが、発表で不明瞭な箇所があれば、先生からの鋭い質問が飛んでくるので準備は怠れません。毎年夏休みにはゼミ合宿があり、今年度は河口湖へ。そこで4年生は卒論中間発表、3年生はディベートを行います。4年生は、当初とは見違える素晴らしい論文を書く者から、趣味に走る者まで多彩。3年生でディベートに負けた班は、その後のテニスで雑用係になるため、真剣勝負です。このような明るい雰囲気の中、グレーヴァ先生の厳しくも優しいご指導のもと人生で初めて本当の学問に日々励んでいます。
























