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[半学半教] 個性的でありつつ社中精神を養うということ(商学部教授 堀越 比呂志)

2010/11/24 「塾」2010年AUTUMN(No.268)掲載
※職名等は掲載当時のものです。

マーケティング学説史、マーケティング方法論の研究を通して、要約力、批判力、構成力という知の技法を磨く。

堀越 比呂志(ほりこし ひろし) 商学部教授

研究会の皆さん
私のゼミは、数多くのOB・OGとともに、実に個性的な人が多いのですが、それはゼミ生の選考基準が何か熱中できるものを芯に持っている人を選ぼうという点で一貫してきたからだと思います。したがってこれまで、体育会に所属して活躍している人、バンドに熱中しているミュージシャン等、様々な背景を持った諸君が集まってきました。こうした中で、私自身学ぶことが多く、まさに半学半教の毎日です。

何かに一生懸命に取り組むためには、他のことに目を奪われずに一つのことに専心すべきだ、という考えがあります。特にゼミ活動をする上で、体育会との両立は無理だと考えている先生も少なからずいらっしゃるようです。しかし、私はこの考えとは反対に、一芸に秀でた者は多芸に通ず、ということを信じております。実は、私も塾商学部の出身で、大学時代は体育会の剣道部に所属していました。両立のためのタイム・マネジメントの技量は不可欠ですが、ゼミの場で得た要約力、批判力、構成力という知の技法は、剣道での技の修練と探究の過程とピッタリと一致し、さらに、音楽、文学といった異なったジャンルとの知的一体感へと広がりを見せることになりました。そして、特に私にとってはとても重要な慶應義塾の精神的伝統というべきものをそこから吸収できたように思っています。それは反権威主義、すなわち権威にだまされないための個性的知的闘争心、そしてその闘争から生まれるざっくばらんな連帯感としての社中精神、の2つです。

自分の中の核となる世界と個性を大事にし、それを様々な世界に広げるための知の技法を獲得すること、そしてその過程で以上のような慶應義塾の精神的伝統を吸収していく。それを実現するための最良の場はゼミであり、専門学校化していく大学の最後の砦がゼミであると強く考える今日この頃です。

教員のプロフィール

1984年慶應義塾大学商学研究科博士課程単位取得退学。博士(商学)[慶應義塾大学2000年]。青山学院大学経営学部助教授、慶應義塾大学商学部助教授を経て2001年より現職。専門はマーケティング学説史およびマーケティング方法論。著書に『マーケティング・メタリサーチ』(単著、2005年)、『歴史から学ぶマーケティング第1巻:マーケティング研究の展開』(編著、2010年)などがある。

仲間と学ぶ本当の意義

藤原 圭佑(ふじわら けいすけ)
商学部4年
私たち堀越研究会ではマーケティング学説史という分野を学ぶ中で、多くのディスカッションを通して要約力・批判力・構成力を磨いています。
活動の大きな軸の一つとして三田祭論文の作成があります。この課題において特徴的なのは、3年生の同期全員で一つの大きな論文を作り上げていくところです。そしてこの中で最も重要になったのが、各々が執筆した論文のパーツを一つの大きな作品へとつなぎ合わせることでした。そのため各自執筆を進めると同時に、互いの執筆部をよく理解し、細かな論旨の矛盾や論文全体の流れとのズレを指摘し合いながら、より精密な論文を作り上げることを意識してきました。その結果、マーケティングゼミ合同発表会では堀越先生はもちろん、他の教授の方々の講評でも素晴らしい評価を頂くことができました。また、全員が各々の執筆部に責任と自信を持ち、その上で徹底的な議論を繰り返したことで、決して馴れ合いでない強い一体感を手に入れることができたと感じています。
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