メインカラムの始まり
[半学半教] 学校現場でのフラットな異言語・異文化理解(環境情報学部准教授 長谷部 葉子)
2010/09/13 「塾」2010年SUMMER(No.267)掲載
※職名等は掲載当時のものです。
特徴:英語での異言語・異文化理解を軸に、幼児から社会人を対象に、「発信する日本」をテーマとした「教育現場」での「人を繋ぐ」コミュニケーション環境の構築をその特徴としています。
研究領域キーワード:カリキュラムデザイン、教授法、教材開発、学校運営。
在籍者数:50名(学部1年生~大学院生、社会人)。
特徴:英語での異言語・異文化理解を軸に、幼児から社会人を対象に、「発信する日本」をテーマとした「教育現場」での「人を繋ぐ」コミュニケーション環境の構築をその特徴としています。
研究領域キーワード:カリキュラムデザイン、教授法、教材開発、学校運営。
在籍者数:50名(学部1年生~大学院生、社会人)。
長谷部 葉子(はせべ ようこ) 環境情報学部准教授
長谷部葉子研究会は、サブゼミ時代の2年間を加え正式の研究会になって7年目である。幼稚園から大学までの異言語・異文化理解を軸にした、コミュニケーション環境構築、そしてそのカリキュラムデザイン、教材開発、そして学校運営をその中心に据えている。大切なのは、「社会」から「学校」を眺め、そして逆に「学校」を中心に「社会」に「活力のビタミン剤」を投入する仕組みづくり。その「社会」とは、「学校」を取り巻く「家庭」・「地域」から「国」・「世界」へと広がってゆく。そしてその核となるのは、豊かな背景をもつ学生たちの「発想」と教育への「想い」。教育におけるコミュニケーション環境を、今一度見直し、とらえなおすことで、より「元気な学校」が生まれる。「学校」とは、一番活発で濃密なコミュニケーションの科学反応がほとばしり出る宝庫であると私は考える。少し前から「教育とは?」と問われ、「こどもを死なせないこと」と答えるようになった。命・個性・人間の尊厳、さまざまな意味で「死なせない」ことであると。「こどもを生かす(=活かす)」以前に、教育はいかなるとらえかたをしても「ひとを死なせない場」になるべきだという答えに行きついた。
「死なせないこと」の第一歩として大切なこと、それはこどもが好奇心をもって「見る目」、「聞く耳」をもち、喜びをもって「語る口」をもつ環境をつくること。こどもを取り囲むひとびとは、まずこどもの言葉に耳をかたむけ、同じ目線でともに眺め、自らの言葉でこどもに「語る口」をもつこと。こどもが自分を取り巻く周りのひとびとから大きな驚きを喜怒哀楽すべての方向性で見出すのと同様に、こどもを取り囲むひとびとも、こどもから思いがけない生まれたての発想をぶつけられる。これこそ「こども」と「こどもを取り囲むひとびと」両者にとっての双方向的な「半学半教の場」であり、大学の研究室においても同様ではないだろうか。優秀な学生が多いのは周知のことだが、その能力が、「答えが示されている、保障された、示された方向性」に向けて発揮される「優秀さ」であってほしくない。「自ら答えを模索し、自らの保障をし、自ら方向性を示す」優秀さであってほしい。その資質を存分に引き出し、社会でリーダーたるための疑似体験のための環境づくりが研究室の場であり、これは教員としても目の輝きを失わずに学生と一緒に「半学半教」に浸ることのできる至福の場ではないだろうか。
研究会で取り組んでいる主なプロジェクトは、「コンゴ民主共和国幼稚園・小学校運営プロジェクト」、「ニューヨーク姉妹都市交流プロジェクト」、「The Young Americansプロジェクト」があり、その他にLEGOブロック、音楽、ジャーナルと、学生の生き生きとした発想を学問的な探究へと紡いでゆく挑戦の毎日である。
「死なせないこと」の第一歩として大切なこと、それはこどもが好奇心をもって「見る目」、「聞く耳」をもち、喜びをもって「語る口」をもつ環境をつくること。こどもを取り囲むひとびとは、まずこどもの言葉に耳をかたむけ、同じ目線でともに眺め、自らの言葉でこどもに「語る口」をもつこと。こどもが自分を取り巻く周りのひとびとから大きな驚きを喜怒哀楽すべての方向性で見出すのと同様に、こどもを取り囲むひとびとも、こどもから思いがけない生まれたての発想をぶつけられる。これこそ「こども」と「こどもを取り囲むひとびと」両者にとっての双方向的な「半学半教の場」であり、大学の研究室においても同様ではないだろうか。優秀な学生が多いのは周知のことだが、その能力が、「答えが示されている、保障された、示された方向性」に向けて発揮される「優秀さ」であってほしくない。「自ら答えを模索し、自らの保障をし、自ら方向性を示す」優秀さであってほしい。その資質を存分に引き出し、社会でリーダーたるための疑似体験のための環境づくりが研究室の場であり、これは教員としても目の輝きを失わずに学生と一緒に「半学半教」に浸ることのできる至福の場ではないだろうか。
研究会で取り組んでいる主なプロジェクトは、「コンゴ民主共和国幼稚園・小学校運営プロジェクト」、「ニューヨーク姉妹都市交流プロジェクト」、「The Young Americansプロジェクト」があり、その他にLEGOブロック、音楽、ジャーナルと、学生の生き生きとした発想を学問的な探究へと紡いでゆく挑戦の毎日である。
教員のプロフィール
慶應義塾大学環境情報学部卒業。慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程修了。現在、慶應義塾大学環境情報学部准教授、コンゴ大学客員教授(コンゴ民主共和国)。同時通訳者養成、国際会議運営、医学英語関連、幼児英語教育、英語寺子屋運営、他大学非常勤講師等を経て現在に至る。
混沌を求める研究室
小菅 悠亮(こすげ ゆうすけ)
環境情報学部2年
環境情報学部2年
当研究室のテーマ「Language and Culture Exchange」、これは「他とかかわるすべてのこと」を指す。
当研究室は、確立された学問を研究していない。国内・国外を飛び回り、各々が体験をもとに研究領域を探し、取り組む。そのため、学生の興味分野は種々雑多で、問題に対し多角的なアプローチを実践していると言える。さらに、当研究室のプロジェクトはすべて、学生が声をあげ、長谷部准教授がチャンスを与えたことから始動している。私はここに“義塾らしさ” を感じる。
それゆえ、“自分” がなければ活動は難しい。例えると、当研究室はあくまで“箱” であり、そのものに意味はなく、中身でその意味が決まる。つまり、意図的に“混沌” を生み出しているのだ。その混沌とした箱から生まれる“新しい何か” を求めて、日々精進する。
当研究室は、確立された学問を研究していない。国内・国外を飛び回り、各々が体験をもとに研究領域を探し、取り組む。そのため、学生の興味分野は種々雑多で、問題に対し多角的なアプローチを実践していると言える。さらに、当研究室のプロジェクトはすべて、学生が声をあげ、長谷部准教授がチャンスを与えたことから始動している。私はここに“義塾らしさ” を感じる。
それゆえ、“自分” がなければ活動は難しい。例えると、当研究室はあくまで“箱” であり、そのものに意味はなく、中身でその意味が決まる。つまり、意図的に“混沌” を生み出しているのだ。その混沌とした箱から生まれる“新しい何か” を求めて、日々精進する。
























