メインカラムの始まり
[半学半教] 救急医学の専門医を育てる(医学部教授 堀 進悟)
2010/08/30 「塾」2010年SUMMER(No.267)掲載
※職名等は掲載当時のものです。
救急医学は、急性発症の病気やけが、中毒などの診断、治療、予防を研究する学問領域です。
学生、研修医と一緒に救急診療を行い、併せて教育を行っています。
救急医学は、急性発症の病気やけが、中毒などの診断、治療、予防を研究する学問領域です。
学生、研修医と一緒に救急診療を行い、併せて教育を行っています。
堀 進悟(ほり しんご) 医学部教授
私たちは、以下の3つの方法で社会に貢献したいと考えています。一つ目は、実際の救急診療です。二つ目は、学生や研修医に救急医学を教育することにより、彼らの救急診療の技量を向上させることです。三つ目は、未知の病気、けがの診断法、治療法を研究することです。
救急患者は日本中で年間に2500万人発生します。このうち500万人が救急車で搬送され、重症と死亡を合わせると50万人以上といわれています。このように、救急患者は緊急性が高いため、診断や処置を間違えると生命にかかわります。またいつ、どこで発症するかも予測できません。患者さんは、苦しいとき、困ったときに、何科を受診したらよいか分かりません。そこで、救急医学を専門とする医師が必要になったのです。救急医学は今から40年前に世界中の先進国を中心に創られた学門領域です。
救急医の数は限られているため、すべての救急患者を救急専門医が診療することは困難です。それで、学生や若い医師に救急医学を教えます。現在では、日本のほとんどの大学医学部、多くの教育病院で、救急医学の研修が行われています。慶應義塾では、学生や若い医師が救急専門医と一緒に診療することにより、実践的に救急診療を学びます。
他の医学分野と同様に、救急医学にも未知の領域がたくさん残されています。この中に世界で共通する問題と、日本独自の問題とがあります。重症感染症、外傷、心臓病、脳卒中、中毒、プレホスピタル医療、災害などは共通する問題で、入浴中の急死などは日本独自の問題です。これらの残された問題に、救急医学の視点から取り組んで研究活動を行っています。
地下鉄サリン事件では115人の患者を診療し、阪神・淡路大震災、九州・沖縄サミット、北海道洞爺湖サミットには救護班を送りました。
救急患者は日本中で年間に2500万人発生します。このうち500万人が救急車で搬送され、重症と死亡を合わせると50万人以上といわれています。このように、救急患者は緊急性が高いため、診断や処置を間違えると生命にかかわります。またいつ、どこで発症するかも予測できません。患者さんは、苦しいとき、困ったときに、何科を受診したらよいか分かりません。そこで、救急医学を専門とする医師が必要になったのです。救急医学は今から40年前に世界中の先進国を中心に創られた学門領域です。
救急医の数は限られているため、すべての救急患者を救急専門医が診療することは困難です。それで、学生や若い医師に救急医学を教えます。現在では、日本のほとんどの大学医学部、多くの教育病院で、救急医学の研修が行われています。慶應義塾では、学生や若い医師が救急専門医と一緒に診療することにより、実践的に救急診療を学びます。
他の医学分野と同様に、救急医学にも未知の領域がたくさん残されています。この中に世界で共通する問題と、日本独自の問題とがあります。重症感染症、外傷、心臓病、脳卒中、中毒、プレホスピタル医療、災害などは共通する問題で、入浴中の急死などは日本独自の問題です。これらの残された問題に、救急医学の視点から取り組んで研究活動を行っています。
地下鉄サリン事件では115人の患者を診療し、阪神・淡路大震災、九州・沖縄サミット、北海道洞爺湖サミットには救護班を送りました。
教員のプロフィール
1975年慶應義塾大学医学部卒業。内科研修医、1979年呼吸循環器内科助手、1988年救急部専任講師、副部長、1994年同助教授を経て、2009年救急医学教室教授、救急科診療部長。興味領域は失神、入浴事故、循環器救急、救急医学教育。
コード・ブルー ─救急室の現場にて─
大河内 美希(おおこうち みき)
大学病院救急科研修医(2009年3月医学部卒業)
大学病院救急科研修医(2009年3月医学部卒業)
救急要請の黒電話が鳴り響いた瞬間がはじまりの合図です。その患者さんはどういう病態なのか、まず必要な検査・処置は何なのか、上級医の先生方の指導のもと、素早く考えをまとめ、処置を行っていきます。そうした過程を何例も経験するなかで、はじめは受動的にしか動かせなかった体も、徐々に先を読んで動かせるようになっていく、それが楽しい毎日です。シミュレーション実習も外来での流れを復習するよい機会です。こうして救急外来にいると、いつどこで何が起こるか、本当に分からないものだと実感します。日常の中で突然起こる緊急事態に際して、落ち着いて適切に対処できる医師でありたい。そのために、実践的な知識と手技の学べるこの慶應義塾大学病院救急科で研鑽を重ね、自分をさらに磨いていきたいと思っています。
























