メインカラムの始まり
[半学半教] 現代社会における組織活性化とリスクマネジメント(システムデザイン・マネジメント研究科教授 高野 研一)
2010/06/30 「塾」2010年SPRING(No.266)掲載
※職名等は掲載当時のものです。
学生数:修士課程20名、博士課程5名(うち留学生3名)。
個人、職場、組織の活力を取り戻すシステムデザインを行うことを目標に研究を行う。
研究対象の選択には、学生の自主性が重んじられている。
学生数:修士課程20名、博士課程5名(うち留学生3名)。
個人、職場、組織の活力を取り戻すシステムデザインを行うことを目標に研究を行う。
研究対象の選択には、学生の自主性が重んじられている。
高野 研一(たかの けんいち) システムデザイン・マネジメント研究科教授
日本の産業界はバブル後遺症の低迷期をなんとか過ごして、やっとのことで先行きに自信と明るさを見出したとたん、またもやリーマンショックで沈み込んでしまった。その中で個人はもちろん、職場も組織もふたたび活力を失いつつある。この研究室は、このような状況を打破し、個人、職場、組織の活力を取り戻すシステムデザインを行うことを目標にしていることから「組織マネジメント研究室」と命名した。「組織」といっても、一般製造業などの営利企業から、地方公共団体、さらには、長期低落傾向にある日本酒産業、NPO組織まで学生が興味と関心を持った多彩な対象をターゲットとしている。良い成果を得るために、どんなことにでも好奇心と熱意を持ち「楽しく研究すること」を信条としているので、研究対象の選択は学生の自主性に任せている。研究分野も組織の活性化にとどまらず、モチベーション、モラールを向上する仕組み、創造性を発揮するための訓練、コミュニケーション訓練、ストレス回復、組織安全診断など多岐にわたっている。また、学術分野的に並べるとリスクマネジメント、ヒューマンファクター、組織心理学、安全工学と複合的な境界領域にまたがっているが、方法論の基本として、現場観察、意識調査、インタビューなどのフィールドデータを取得して多変量解析などの統計手法を駆使しながら、本質的な問題解決を図っていくことを基本とし、現場の第一線で働いている「人」と触れ合い、「人」への興味と関心を深めてもらう。
教員のプロフィール
財団法人電力中央研究所上席研究員、University of Manchester Visiting Research Fellow、早稲田大学非常勤講師、先導研究センター教授等を経て2008年より現職。専門分野は、技術システムにおけるリスクマネジメントとヒューマンファクター。企業現場との密接な関係性を構築するため、コンサルタント経験豊富。著書(訳書)は『組織事故』『保守事故』(ともに日科技連出版社)、『安全の百科事典』(丸善)など多数。
人と触れ合い、知を磨く
浦上 みちる(うらかみ みちる)
システムデザイン・マネジメント研究科修士課程(2010年3月修了)
システムデザイン・マネジメント研究科修士課程(2010年3月修了)
当研究室における学生のバックグラウンドや研究テーマは、義塾にある学部・大学院の中でもとりわけ多様性に満ちています。経営者、コンサルタント、エンジニアなど、各界の第一線で活躍する学生に、留学生や社会人経験のない新卒学生も加わり、文化や経験を越えた活発な議論が繰り広げられています。
また福澤先生の「実学の精神」に基づき、食品会社、化学工場、電力会社、日本酒蔵元、航空宇宙関連団体など、実際の現場に何度も足を運んでいます。私自身は自治体職員のモチベーションについて研究しており、先日は「合併しない宣言」や独自の自治体経営が高い注目を集める、福島県矢祭町の古張町長と議論する機会に恵まれました。
どれほど技術・社会システムが高度化・複雑化したとしても、その発展や変革を支えるのは、「人」の向上心、想像力、そして情熱。日々、そう痛感しながら、充実した研究生活を送っています。
また福澤先生の「実学の精神」に基づき、食品会社、化学工場、電力会社、日本酒蔵元、航空宇宙関連団体など、実際の現場に何度も足を運んでいます。私自身は自治体職員のモチベーションについて研究しており、先日は「合併しない宣言」や独自の自治体経営が高い注目を集める、福島県矢祭町の古張町長と議論する機会に恵まれました。
どれほど技術・社会システムが高度化・複雑化したとしても、その発展や変革を支えるのは、「人」の向上心、想像力、そして情熱。日々、そう痛感しながら、充実した研究生活を送っています。
























