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[半学半教] 慶應発・日本初・世界初のレーザ治療器を!(理工学部教授 荒井 恒憲)

2010/06/21 「塾」2010年SPRING(No.266)掲載
※職名等は掲載当時のものです。

レーザ低侵襲(ていしんしゅう)治療器の基礎研究を行い、さらに医工連携・産学連携を活かして実用化を狙います。
大学院9名(うち博士課程2名)、学部4年5名が在籍。

荒井 恒憲(あらい つねのり) 理工学部教授

研究会の皆さん
近年医療経済逼迫(ひっぱく)の中、より良い医療を目指して患者に優しい低侵襲治療器のニーズが高まっています。しかし、治療器開発はリスクが大きく、我が国の産業化は大きく立ち遅れています。私の研究室では、レーザによる低侵襲な治療器の研究を基礎から実用化まで一貫して行っています。

治療器の研究・開発といっても雲を掴むような話ですが、出発点は地道なレーザ生体作用の基礎的な医工学研究です。この研究を基盤に義塾の医工連携体制を活かしてニーズに沿って研究を展開・進展させます。私の研究室では基礎研究段階から実用化を視野に入れて企業との産学連携研究を始めます。この実用化に重要な要素が知的財産権です。我々は新規技術に対して学会・論文発表の前に義塾から特許を申請しています。特許無しでは新規技術の産業化はあり得ないという事を義塾に戻ってから学びました。

現在、光線力学的治療を応用した非熱的不整脈治療器、およびレーザ加温バルーンによる下肢血管狭窄(きょうさく)治療器が、実用化の前段階である臨床での試験研究開始にあと一歩という段階にあります。両者ともに現在低侵襲治療器として最も注目されている技術であり、企業側も本腰を入れて参入してくださっています。これらの研究開発をさらに加速するために昨年、株式会社アライ・メッドフォトン研究所を起業しました。この起業は、研究の具現化を推進しつつ大学とマネジメントとの間に一線を引く意味があります。また、学位取得者に我が国では少ない医療機器の開発研究研鑽の場を提供したいという思いもあります。

具現化に向け夢は遠大ですが、優秀な学生さんが揃った素晴らしい環境で、病んだ方に希望を与える「慶應発で日本初、世界初の治療器開発」を活発に進めています。

教員のプロフィール

1976年慶應義塾大学工学部電気工学科卒業。1981年同大学院工学研究科博士課程修了(工学博士)。防衛医科大学校医用電子工学講座助手、助教授を経て、2001年より理工学部物理情報工学科にて現職。
専門はレーザ医学、医用工学。

新しいアイディアを医療へ

伊藤 亜莉沙(いとう ありさ)
理工学研究科後期博士課程2年
荒井研究室ではレーザ光を用いた医療機器の開発を行っており、その対象は不整脈治療や血管形成術から水虫の治療など幅広い分野に及びます。理系ならではのアイディアを医療に応用することでレーザの利点を活かし、医療への貢献を目指しています。当研究室の特徴は機器開発で終わらせることなく、なぜ効くのか、どういう原理なのか、どんな条件で最大の効果が得られるのかという治療原理の解明も行っていることにあります。医学部との共同実験、企業との会議など研究以外にもさまざまな体験ができます。

研究室は和気あいあいとして和やかな雰囲気です。自分たちの研究で人々を救いたいという気持ちをもって日々研究に専念し、充実した毎日を過ごしています。国内・国際学会への参加の機会も年に10回以上あり、自分の能力を伸ばすチャンスにあふれています。
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