メインカラムの始まり
[半学半教] “一生自分の歯でかむ”を目標に(医学部教授 中川種昭)
2009/08/31 「塾」2009年SUMMER(No.263)掲載
※職名等は掲載当時のものです。
臨床応用を目指した研究を積み重ねることで
患者さんのお口の健康に寄与できることを目指しています。
臨床応用を目指した研究を積み重ねることで
患者さんのお口の健康に寄与できることを目指しています。
中川 種昭(なかがわ たねあき) 医学部教授
われわれ歯科・口腔外科学教室は、4年前に大学院研究科に講座を設置していただきました。当時、基礎研究の礎がなかったため、1期生3名の大学院生は生理学教室(岡野教授)、発生・分化生物学教室(須田教授)、外部の国立循環器病センター(中山先生)とそれぞれ共同研究という形で、大変お世話になり、つい先日学位を取得することができました。
1年おいて1名、また1年おいて3名と現在も4名の大学院生が多くの先生のご指導をいただきながら、臨床と研究の両立をすべく日夜努力をしてくれています。
研究の進捗報告として、数ヶ月に1度教室会議のときに、発表をしてもらっていますが、自分の知らない知識も多く、後輩から学ぶことがたくさんあります。まさに半学半教を地でいっているといえます。
研究内容は、失われた組織の再生をテーマに、骨の破壊のメカニズム、体性幹細胞の解析、組織再生の足場材料の開発、そして、最近注目されているiPS細胞の機能、がん幹細胞のマーカーの研究にも着手しています。
臨床教室ですので、臨床的な研究にも興味を持って行っています。たとえば、口腔インプラントという人工歯根の研究や、歯だけではなく、お口の周りの組織の痛みの研究、お口の粘膜疾患の研究、顎の骨の変形に関する研究、義歯に関する研究などです。
一つの教室、診療科で歯科領域すべての治療を行っていますので、さまざまなジャンルの研究があり、ここでも半学半教が実践されています。
教室として一つのテーマを突き詰めるのも大切ですが、若い研究者が“この分野の研究がしたい”と言ったときに、それがうまくできるように環境を整えるのが私の務めと思っています。“義塾の中に歯科あり!”を多くの方に認めていただけるようこれからも努力したいと思います。
1年おいて1名、また1年おいて3名と現在も4名の大学院生が多くの先生のご指導をいただきながら、臨床と研究の両立をすべく日夜努力をしてくれています。
研究の進捗報告として、数ヶ月に1度教室会議のときに、発表をしてもらっていますが、自分の知らない知識も多く、後輩から学ぶことがたくさんあります。まさに半学半教を地でいっているといえます。
研究内容は、失われた組織の再生をテーマに、骨の破壊のメカニズム、体性幹細胞の解析、組織再生の足場材料の開発、そして、最近注目されているiPS細胞の機能、がん幹細胞のマーカーの研究にも着手しています。
臨床教室ですので、臨床的な研究にも興味を持って行っています。たとえば、口腔インプラントという人工歯根の研究や、歯だけではなく、お口の周りの組織の痛みの研究、お口の粘膜疾患の研究、顎の骨の変形に関する研究、義歯に関する研究などです。
一つの教室、診療科で歯科領域すべての治療を行っていますので、さまざまなジャンルの研究があり、ここでも半学半教が実践されています。
教室として一つのテーマを突き詰めるのも大切ですが、若い研究者が“この分野の研究がしたい”と言ったときに、それがうまくできるように環境を整えるのが私の務めと思っています。“義塾の中に歯科あり!”を多くの方に認めていただけるようこれからも努力したいと思います。
教員のプロフィール
1979年慶應義塾高等学校卒業。1985年東京歯科大学卒業。1989年東京歯科大学大学院修了。1996年東京歯科大学講師。1997年ワシントン大学に1年半出張。1999年東京歯科大学に復職。2002年より慶應義塾大学医学部教授(歯科・口腔外科学)。
基礎研究を臨床へ
新部 邦透(にいべ くにみち)
医学研究科博士課程3年
医学研究科博士課程3年
歯科・口腔外科学教室は、臨床と基礎の関係をより密接なものとし、医療の質を向上すべく、大学院博士課程が4年前に設立されました。大学院生は教室の殻から飛び出し、各方面で基礎研究を学んでいます。
私は口腔組織の再生に興味があったため、生理学の岡野教授のもと、松崎准教授の「幹細胞分離グループ」で間葉系幹細胞およびiPS細胞の研究を行っています。特に驚かされるのは、研究室のモチベーションの高さと探究心、情熱です。研究初心者である私を根気よく指導してくださる先生方の存在はとても大きく、「臨床と研究の両立」は非常に難しいですが、間葉系幹細胞およびiPS細胞の臨床応用に向け、細胞の安全性を克服し安定した技術を構築する研究に携わり、将来の口腔組織再生あるいは難治性疾患の病態解明の足がかりとなるよう日々精進しています。
私は口腔組織の再生に興味があったため、生理学の岡野教授のもと、松崎准教授の「幹細胞分離グループ」で間葉系幹細胞およびiPS細胞の研究を行っています。特に驚かされるのは、研究室のモチベーションの高さと探究心、情熱です。研究初心者である私を根気よく指導してくださる先生方の存在はとても大きく、「臨床と研究の両立」は非常に難しいですが、間葉系幹細胞およびiPS細胞の臨床応用に向け、細胞の安全性を克服し安定した技術を構築する研究に携わり、将来の口腔組織再生あるいは難治性疾患の病態解明の足がかりとなるよう日々精進しています。
























