メインカラムの始まり
[半学半教] フィールドワークで、「実行力」を鍛える(環境情報学部准教授 加藤文俊)
2009/06/22 「塾」2009年SPRING(No.262)掲載
加藤 文俊(かとう ふみとし) 環境情報学部准教授
私たちの研究会では、活気にあふれ、創造性に富んだ「場所」はどのように生まれるのか、という問題に取り組んでいます。まずは「キャンパス」の外に出て、まちを歩くことからはじめます。五感を駆使するのはもちろんのこと、身近になったデジタル機器を観察や記録に活用しながら、さまざまな「場所」の理解を試みるのです。フィールドワークに出かけるたびに、「あたりまえ」を疑うことの大切さを実感させられます。
いまは、「キャンプ」というコンセプトで、ここ五年ほどの活動を整理しつつあります。「キャンプ」は、いわゆる「野営」ではありませんが、現場で自分たちの能力や経験を活かし、創意くふうを行動に結びつけることの重要性を学ぶ環境です。「キャンプ」には、「キャンパス」でくり返されるような、規則的なスケジュールは存在しません。多くの活動は、現場の状況に応じて、即興的にデザインされます。教室や研究室などの決められた「場所」ではなく、まちを歩きながら、あるいはコーヒーを飲みながら、地域や人びとの暮らしについて語ってみます。私たちは、柔軟な発想やヒラメキは、予期せぬ形で、そしてしばしばインフォーマルな「場所」で生まれることを経験的に知っています。「キャンプ」には、人と人とのコミュニケーションを理解するためのヒントが、まだまだたくさんありそうです。
そもそも、「キャンパス」の語源は「キャンプ」です。大学における知的活動の本質は、自由闊達な議論をつうじて、特別な時間を分かち合うことなのです。その意味で、「キャンプ」は、関係変革のための方法だと言えるかもしれません。これまで、柴又、金沢、坂出、函館、宇宿、佐原、豊橋など、学生たちとともに、いくつかのまちを歩いてきました。引き続き、いささか萎え気味の足を鍛え、「実行力」を育みたいと考えています。せっかくなので、あと十数年かけて、47都道府県をすべて踏査するつもりです。
いまは、「キャンプ」というコンセプトで、ここ五年ほどの活動を整理しつつあります。「キャンプ」は、いわゆる「野営」ではありませんが、現場で自分たちの能力や経験を活かし、創意くふうを行動に結びつけることの重要性を学ぶ環境です。「キャンプ」には、「キャンパス」でくり返されるような、規則的なスケジュールは存在しません。多くの活動は、現場の状況に応じて、即興的にデザインされます。教室や研究室などの決められた「場所」ではなく、まちを歩きながら、あるいはコーヒーを飲みながら、地域や人びとの暮らしについて語ってみます。私たちは、柔軟な発想やヒラメキは、予期せぬ形で、そしてしばしばインフォーマルな「場所」で生まれることを経験的に知っています。「キャンプ」には、人と人とのコミュニケーションを理解するためのヒントが、まだまだたくさんありそうです。
そもそも、「キャンパス」の語源は「キャンプ」です。大学における知的活動の本質は、自由闊達な議論をつうじて、特別な時間を分かち合うことなのです。その意味で、「キャンプ」は、関係変革のための方法だと言えるかもしれません。これまで、柴又、金沢、坂出、函館、宇宿、佐原、豊橋など、学生たちとともに、いくつかのまちを歩いてきました。引き続き、いささか萎え気味の足を鍛え、「実行力」を育みたいと考えています。せっかくなので、あと十数年かけて、47都道府県をすべて踏査するつもりです。
教員のプロフィール
1985年慶應義塾大学経済学部卒業。ラトガース大学大学院コミュニケーション研究科博士課程修了(Ph.D.)。専門はコミュニケーション論、メディア論、定性的調査法。最近は、カメラ付きケータイ等のモバイル機器を用いた地域コミュニティの調査をすすめている。
場所の力 × 自分の力
南 美帆(みなみ みほ)
環境情報学部2年
環境情報学部2年
「場のチカラプロジェクト」、通称バノチカでは、人とのコミュニケーションを中心にさまざまなプロジェクトを進めています。年に2、3回ある日本各地でのフィールドワークでは、一人ひとりが「まちあるき」をして地域に還元できるメディア(中吊り広告、ポストカード、ゲームなど)をデザインします。教室の外で生まれるアイデアを大事にしながら、時には素材を現地調達しつつ、自分たちが見たもの、聞いたもの、感じたものを記録していきます。ものとしてメディアが残るだけではなく、その地域の人たちとの関係性もつくられます。さまざまな場面でその場所のもつ力と、自分ができることを最大限に生かせるように、時間の制約などとたたかいながら、日々プレゼンテーションの力や書く力など、自分のアウトプット能力を高める訓練をしています。
























