メインカラムの始まり
[半学半教] 看護を探究し、生き方を学ぶ(看護医療学部准教授 茶園美香)
2009/03/25 「塾」2009年WINTER(No.261)掲載
※職名等は掲載当時のものです。
終末期患者さんの「より良く生きることを支えるケア」の探究は、私たち自身の生き方、死の迎え方を考えること。
そのきっかけを下さった患者さんに感謝。
終末期患者さんの「より良く生きることを支えるケア」の探究は、私たち自身の生き方、死の迎え方を考えること。
そのきっかけを下さった患者さんに感謝。
茶園 美香(ちゃえん みか) 看護医療学部准教授
私の担当している終末期看護(緩和ケアを含む)では、病気の治療が困難になった患者さんの全人的な苦しみ(身体的、心理的、社会的、スピリチュアル)の緩和、意思決定(療養の仕方・療養の場の選択)、自己表現や希望を支えること、日常生活への支援など、最期まで一人の人間としての尊厳を保ちながら質の高い生き方ができるための支援を実践・研究しています。
終末期看護のプロジェクトでは、春学期に文献を読みながら研究のプロセスを学習し、さらに学生が抱いた疑問から、プロジェクトで取り組むテーマを決めて研究計画書を作成しています。秋学期には、看護師対象の面接法やアンケート調査、病院で実践されている看護の観察、文献や闘病記を調べるなどの方法で調査を行い、患者さんを理解しながら質の高い看護や看護師に必要な要素について考察しています。
今年度履修した7名の学生は、「在宅医療」「終末期患者の希望を支えること」「終末期患者を看護する看護師の気持ち」「がん疼痛・スピリチュアルペインに対する緩和ケアと看護師の認識」「妻を亡くした夫の気持ち」「学校における死生観教育」など多様なテーマで取り組みました。これらのテーマは、臨床実習で出会った患者さんとのかかわりの中から生まれた、「もっと患者さんを理解したい、看護でできることをさらに追究し、質の高い看護を提供するには何が必要かを考えたい」という学生の熱い思いがきっかけになっています。学生のこの思いを発展させてテーマを決めることを心がけ、学生が主体的にかつ継続的に研究に取り組めるようにしています。
学生は、研究プロセスから、病を持ちながらも生きようとする人間のたくましさや命の尊さに触れ、個々の患者さんに合わせた看護を創造することに看護の奥深さを感じます。また、ディスカッションによって「もし自分ががんを病んで、治療が困難になった時、死までの生の時間をどのように生きたいのか」について自分自身の生きることや死に対する考え方を見つめる機会になっています。
学生とのディスカッションは、学生の素直な現象の見方、新しいものに触れた時の気づきや反応、人の苦しみや生死にかかわるテーマに真摯な態度で取り組む姿勢に触れる時間であり、私にとってもワクワクする刺激的な時間となっています。学生が今後プロジェクトで培った人間観、患者さんから学んだことを生かして看護を実践し、さらに人間として成長することを期待しています。
終末期医療では、人間の生き方にかかわるさまざまな問題があります。今後はいろいろな学問分野の方と交流し、終末期医療を考えていきたいと思っています。
終末期看護のプロジェクトでは、春学期に文献を読みながら研究のプロセスを学習し、さらに学生が抱いた疑問から、プロジェクトで取り組むテーマを決めて研究計画書を作成しています。秋学期には、看護師対象の面接法やアンケート調査、病院で実践されている看護の観察、文献や闘病記を調べるなどの方法で調査を行い、患者さんを理解しながら質の高い看護や看護師に必要な要素について考察しています。
今年度履修した7名の学生は、「在宅医療」「終末期患者の希望を支えること」「終末期患者を看護する看護師の気持ち」「がん疼痛・スピリチュアルペインに対する緩和ケアと看護師の認識」「妻を亡くした夫の気持ち」「学校における死生観教育」など多様なテーマで取り組みました。これらのテーマは、臨床実習で出会った患者さんとのかかわりの中から生まれた、「もっと患者さんを理解したい、看護でできることをさらに追究し、質の高い看護を提供するには何が必要かを考えたい」という学生の熱い思いがきっかけになっています。学生のこの思いを発展させてテーマを決めることを心がけ、学生が主体的にかつ継続的に研究に取り組めるようにしています。
学生は、研究プロセスから、病を持ちながらも生きようとする人間のたくましさや命の尊さに触れ、個々の患者さんに合わせた看護を創造することに看護の奥深さを感じます。また、ディスカッションによって「もし自分ががんを病んで、治療が困難になった時、死までの生の時間をどのように生きたいのか」について自分自身の生きることや死に対する考え方を見つめる機会になっています。
学生とのディスカッションは、学生の素直な現象の見方、新しいものに触れた時の気づきや反応、人の苦しみや生死にかかわるテーマに真摯な態度で取り組む姿勢に触れる時間であり、私にとってもワクワクする刺激的な時間となっています。学生が今後プロジェクトで培った人間観、患者さんから学んだことを生かして看護を実践し、さらに人間として成長することを期待しています。
終末期医療では、人間の生き方にかかわるさまざまな問題があります。今後はいろいろな学問分野の方と交流し、終末期医療を考えていきたいと思っています。
教員のプロフィール
聖路加看護大学大学院博士課程満期退学。慶應義塾大学病院に勤務後、厚生女子学院、看護短期大学の教員を歴任。2001年より看護医療学部教員となり現在に至る。終末期看護(緩和ケア)を担当。「がん疼痛緩和ケア」「親を亡くす子への支援」「高齢者の自宅療養の支援(www.netdetaisoathome.jp)」について研究。
人間の生きる力に触れ、看護の奥深さを学ぶ
葛原 理絵(くずはら りえ)
看護医療学部4年
看護医療学部4年
“青い空”と言えば、“白熊”。これは茶園プロジェクトの合言葉です。夏の暑い時期は、この九州名物の白熊アイスでリフレッシュしながら、ディスカッションしたものです。
茶園プロジェクトでは、終末期看護について研究しています。私は終末期患者のスピリチュアルペイン(終末期患者が自己の存在価値と意味を失うことによって生じる苦痛)に関心を持ちました。患者さんが最期までその人らしく生きることを支えるためには、看護師が患者さんの持っているスピリチュアルペインを和らげるケアができることが大切です。そこで、病棟看護師100人を対象にスピリチュアルペインに対するケアの実際に関するアンケート調査を行い、より充実したケアについて検討しました。
国家試験を2月に控え、卒業論文と勉強の両立が難しく何度も壁にぶつかりましたが、茶園准教授と納得のいくまで話し合い、温かく熱心に指導をしていただいたこと、また悩みを共有し合える仲間にも支えられたことで、満足のいく卒業論文を完成させ、達成感を得ました。
茶園プロジェクトを通じて、終末期看護を深く掘り進める楽しさと仲間との強い絆を手に入れることができたことは、今後、看護師として働く私を支えてくれるものと思っています。
茶園プロジェクトでは、終末期看護について研究しています。私は終末期患者のスピリチュアルペイン(終末期患者が自己の存在価値と意味を失うことによって生じる苦痛)に関心を持ちました。患者さんが最期までその人らしく生きることを支えるためには、看護師が患者さんの持っているスピリチュアルペインを和らげるケアができることが大切です。そこで、病棟看護師100人を対象にスピリチュアルペインに対するケアの実際に関するアンケート調査を行い、より充実したケアについて検討しました。
国家試験を2月に控え、卒業論文と勉強の両立が難しく何度も壁にぶつかりましたが、茶園准教授と納得のいくまで話し合い、温かく熱心に指導をしていただいたこと、また悩みを共有し合える仲間にも支えられたことで、満足のいく卒業論文を完成させ、達成感を得ました。
茶園プロジェクトを通じて、終末期看護を深く掘り進める楽しさと仲間との強い絆を手に入れることができたことは、今後、看護師として働く私を支えてくれるものと思っています。
























