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[半学半教] 再開し、さらなる飛躍を(商学部准教授 小野晃典)

2008/11/25 「塾」2008年AUTUMN(No.260)掲載
※職名等は掲載当時のものです。

6期で8度の塾内外の学生論文賞の受賞歴を誇り、広告論・消費者行動論の未来を先導する若きゼミ。

小野 晃典(おの あきのり) 商学部准教授

研究会の皆さん
昨春、在外研究を終えて海外から戻ってきたとき、そこで私を待っていたのは、かつてのゼミの卒業生たちでした。彼らは私の帰国によってゼミが再開され、以前の自分たちと同じように私の指導下で厳しい鍛錬を積むことになる後輩たちが入会してくるのを心待ちにしていたのだと言い、ゼミ再開を手伝いたいと申し出たのでした。同僚の先生方を驚かした逸話です。

いま振り返ると、その2年前、ご指名をいただいて在外研究を行うことになったとき、これまでゼミ生諸君が努力して作り上げたゼミの歴史を途中で途切れさせるのが最後まで心残りで、それこそ後ろ髪をひかれるような思いで日本を離れたものです。

けれど、ひとたび日本を離れてしまうと、そんな感傷に浸る余裕はありませんでした。訪問先の大学で研究交流を深め、日本語で論文を書く日本の商業学界の因習に準じて英文論文を書いてこなかった私が、海外の学者と共同で同時に何本もの英文論文を初めて執筆することになったのです。遠く離れた海外で、国際学会の壇上に立つ喜びと緊張を経験するたびに、ゼミのことは忘れていってしまいました。

研究に没頭する生活といえばゼミを新規開講した頃に似ています。大学院を出たばかりの私は、研究に燃える若き研究者だった一方、良き教育者ではなかったように感じます。けれども、ゼミ生たちは、高密度な学究生活を送る私の傍らに常にいて、見様見真似で研究に没頭しはじめました。目を見張るべきは、既存研究の問題点を指摘して代替案を案出するという科学の営みを実践する姿でした。それは、大物学者たちの仮説とは異なる対抗仮説の提唱を試みる新米学者である私の姿とまさに同じだったのでした。

ゼミ生たちはたちまち、優れた研究成果を挙げ、多数の賞を受賞するという形でも高い評価を受けるようになりました。私にとって、ゼミ生たちは研究仲間であり、彼らが書き上げた論文は、私自身の論文と同じく宝物のように感じたものでした。

海外生活を経て忘れていたそんな気持ちをゼミ卒業生たちに思い出させてもらったおかげで、ゼミは、かつてと同様に、帰国後の私の生活の中心となりました。新規開講時を1度目として、研究中心から教育中心の生活への2度目の転機というわけです。

卒業生たちと同様に高い学究意欲を持つ現役ゼミ生たちは、私の指導下で研究に身を捧げ、ゼミを急速に復興させてくれています。彼らと過ごす時間は、海外の大物学者と過ごす時間に匹敵するほどの知的な喜びに溢れています。

教員のプロフィール

1995年慶應義塾大学商学部卒業。2000年同大学院商学研究科博士課程修了。商学博士。助手、専任講師、助教授を経て2007年より現職。2005年から2008年にかけて、サンノゼ州立大学経営大学院、カリフォルニア大学バークレー校ハース経営大学院、北京大学光華管理学院、ミシシッピ大学経営大学院の客員研究員を歴任。専門はマーケティング論。

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自らの力で課題を発見して解く

森本 孝平(もりもと こうへい)
商学部4年
本研究会は、マーケティング論の中でも、特に広告論と消費者行動論を中心に学んでいます。3年生は、教科書や学術ジャーナルを使って、基礎から最新までの知識を身につけます。同時に、マーケティング知識のバックグラウンドになる経済学理論や多変量解析技法についても4年生が教える形で学びます。また、ディベートやケースメソッドといったグループワークを通して、プレゼン能力やチームワークを養っているのも特徴です。春学期をインプットの時期として、秋学期の論文の執筆および発表といったアウトプットにつなげていきます。本研究会では、「自らの力で課題を発見して解く姿勢」が重視されています。論文執筆の際にも、既存研究にはない問題意識から始まる論文が多数を占めます。ゼミ生に対して、小野先生は熱心にご指導くださり、締切間際には徹夜でお付き合いくださることも稀ではありません。そんな教育熱心な先生とともに、学究心旺盛なゼミ生が日々、ゼミ活動に励んでいます。
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